舌下免疫療法
アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎は、ダニ・ハウスダストが主な原因となる通年性アレルギー性鼻炎と、スギ・ヒノキ・ハンノキ・イネ科・キク科などの植物の花粉が主な原因となる季節性のアレルギー性鼻炎(いわゆる花粉症)に大別されます。目のかゆみや鼻づまり・鼻水・くしゃみ、ときに皮膚のかゆみなどの症状が出現します。
小児の喘息患者の70%以上、成人の喘息患者の40%以上がアレルギー性鼻炎を合併しているといわれており、一緒に治療することが重要といわれています(逆にアレルギー性鼻炎の方が喘息を合併しているのは2-30%)。
また、花粉症の方の中には、果物を摂取することで口の中にかゆみが出現する花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)を発症する場合があります。
お心あたりのある方はご相談ください。
診断/検査
詳細な問診(季節・時間・天候・既往歴・家族歴など)、
血液検査、鼻汁検査、皮膚テストなど
治療
原因となる抗原の回避
抗アレルギー薬の内服
点鼻薬
免疫療法(舌下免疫療法)
舌下免疫療法
症状の緩和が目的である抗アレルギー薬の内服・点鼻薬とは異なり、
アレルギーの原因であるアレルゲンに体を慣らすことで
根本的な治療を目的とするのが免疫療法です。その中でも舌下免疫療法は、
比較的リスクが低く簡便であり、新たな治療として広まってきています。
現在日本ではダニ・スギアレルゲンのみ保険適応があり、
2018年から5歳以上まで適応年齢が拡大されました。
まずは1年程度治療し、効果があれば3~5年継続することが望ましいです。