重要 RSウイルス母子免疫ワクチン「アブリスボ」について

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2025年7月14日(月)RSウイルス母子免疫ワクチン「アブリスボ」について

アブリスボとは?


RSウイルスは、生後間もない赤ちゃんに重症な肺炎や細気管支炎を引き起こすウイルスです。

アブリスボは、妊婦さんが接種することで体内にできたRSウイルスの抗体が胎盤を通して赤ちゃんに移行し、生後のRSウイルス感染を予防します。

【対象】


妊娠 28週~36週の妊婦(赤ちゃんへの抗体移行には最低2週間必要なため、細かな接種時期については個別に相談します)。

【期待される効果】


・生後6か月頃までの赤ちゃんのRSウイルスの発症を50%予防、重症肺炎・気管支炎を80%予防すると報告されています。

【RSウイルス感染と喘息リスク】


・RSウイルスは下気道に感染し、重症な肺炎や細気管支炎を引き起こすウイルスです。

・2歳頃までにほとんどの赤ちゃんが感染しますが、有効な抗ウイルス薬はありません

2歳未満の入院患者のうち、生後6か月未満の割合は約40%とされており、生後1・2か月が最も多いことが報告されています。また2歳未満の入院患者の80-90%は基礎疾患をもたない健常乳幼児です。

・RSウイルスに乳児期に感染すると、その後の喘息発症リスクが高まることが複数の研究で報告されています。

・アブリスボによる予防接種は、将来の呼吸器疾患リスクの軽減にもつながる可能性があります。

【副反応】


・主に接種部位の痛み・腫れ(約30%)

・重篤な副反応は稀です。2024年5月に発売され、安全性も確認されています。

【接種料金・方法】


・32,000円(税込・自費)

・筋肉内注射1回

【予約方法】


・接種希望日の1週間前までにお電話または窓口にてご予約ください。

・取り寄せのワクチンのためキャンセル不可となっております。予約日の変更は可能です。

【注意事項】


・百日咳の予防のための3種混合ワクチンの接種とは1週間以上の間隔を空けてください。

 ⇒「百日咳の流行と3種混合ワクチンについて」 http://bit.ly/4ltGppy

・妊娠合併症のある方は、かかりつけの産婦人科医に接種の可否について確認して下さい。

・母子手帳を必ず持参して下さい。妊娠週数を確認し、記録を残します。

【参考リンク】


アブリスボ.jp/ファイザー https://www.abrysvo.jp/

 

 大切な赤ちゃんを守るために、妊娠後期の重要な選択肢として、アブリスボ接種をご検討ください。

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