板橋区における令和7年度の予防接種事業について、各ワクチンの最新情報や助成制度、接種期限の延長などをまとめました。お子さまの予防接種や大人向けワクチン接種のスケジュール管理にお役立てください。目次の見たい項目をクリックしてください。
目次
- 1.MRワクチン 経過措置および一部助成について
- 2.おたふくかぜワクチン 任意接種事業の継続・期限延長
- 3.HPVワクチン(女子)定期接種の条件付き期限延長
- 4.HPVワクチン(男子)任意接種と条件付き期限延長
- 5.HPVキャッチアップ制度 終了と経過措置
- 6.小児肺炎球菌ワクチン(20価)の導入
- 7.4種混合ワクチンの5種混合ワクチンへの切り替えについて
- 8.高齢者肺炎球菌ワクチン 助成変更
- 9.帯状疱疹ワクチン(定期接種)
- 10.帯状疱疹ワクチン(任意接種)助成継続と変更
1. MRワクチン 経過措置および一部助成について
・定期接種として、第1期(1歳から2歳未満)と第2期(小学校就学前1年間)の2回接種が推奨されています。
・令和6年度よりMRワクチンが不足しており、接種を逃した方がいます。救済措置として生年月日が「令和4年3月20日から令和6年3月31日まで(1歳)」と「平成29年4月2日から平成31年4月1日まで(就学前)」のお子さまは当面の間、自己負担額が無料となります。詳しくは窓口までお問い合わせ下さい。
・対象の方は期限切れの予診票を使用できます。
・上記とは別に、板橋区ではMRワクチンを2回接種ができていない方について任意接種として助成が利用できます。予診票は健康福祉センターで発行されます。
詳しくはこちら(板橋区公式サイト)
2. おたふくかぜワクチン 任意接種事業の継続・期限延長
・1回目(1歳)、2回目(年長・小学校入学前年度)の助成(3000円/回)は引き続き利用可能です。
・ワクチン不足の影響により令和6年度に接種を逃した方の一部で、助成の期限が1年間延長されます。
・対象:令和5年1月30日~令和6年3月31日生まれの方(1歳)、平成30年4月2日~平成31年4月1日生まれの方(就学前)
・対象の方は期限切れの予診票をそのまま使用できます。
3. HPVワクチン(女子)定期接種の条件付き期限延長
・対象:小学校6年生から高校1年生相当の女子
・HPVワクチンが不足した影響により、令和6年度に高校1年生相当の女子は、令和4年4月1日~令和7年3月31日までに1回以上接種を受けている場合に限り、残りの接種について令和8年3月31日まで1年間接種期限が延長されます。
・対象の方は期限切れの予診票をそのまま使用できます。
4. HPVワクチン(男子)任意接種と条件付き期限延長
・令和6年4月1日より、男子へのHPVワクチン接種(任意)が板橋区で無料で開始されました。
・対象:小学校6年生から高校1年生相当の男子
・使用ワクチン:4価ガーダシル(3回接種)
・HPV関連のがん(頭頸部がん・肛門がんなど)の予防にも有効です。
・ワクチン不足の影響により、令和6年度に高校1年生相当の男子は、令和6年4月1日~令和7年3月31日までに1回以上接種を受けている場合に限り、残りの接種について令和8年3月31日まで1年間接種期限が延長されます。
・対象の方は期限切れの予診票をそのまま使用できます。
5. HPVキャッチアップ制度 終了と経過措置
・HPVワクチンが不足していた影響で、接種機会を逃した方向けの救済措置があります。
・令和4年4月1日~令和7年3月31日までに1回以上接種を受けている場合に限り、残りの接種について令和8年3月31日まで1年間接種期限が延長されます。
・対象:平成9年4月2日~平成21年4月1日生まれの女性
・対象の方は期限切れの予診票をそのまま使用できます。
6. 小児肺炎球菌ワクチン(20価)の導入
・令和6年10月より、20価の小児肺炎球菌ワクチン(プレベナー20)の接種が開始されました。
・現在は令和6年4月より開始された15価(バクニュバンス)と20価(プレベナー20)の2種類の肺炎球菌ワクチンが使用されています。
・13価(プレベナー)を接種していた方も、残りの回数を15価または20価のワクチンで接種を継続できます。
・当院では今後、新規の接種は20価(プレベナー20)に統一いたします。
・すでに15価・20価のワクチンで接種を始めた方は、15価→20価など途中で切り替えることについての有効性や安全性に関する明確な臨床データがないため、原則として同じ種類のワクチンでの接種が推奨されています。当院では接種歴を確認してワクチンを選択するように気を付けています。
7. 4種混合ワクチンの5種混合ワクチンへの切り替えについて
・令和6年4月より、5種混合ワクチンの定期接種が開始されました。
・令和7年度中に4種混合ワクチンの販売が中止されるため、なくなり次第残りの接種回数は5種混合ワクチンに切り替えます。
・対象の方は4種混合ワクチンの予診票が使用できますのでそのままご持参下さい。
8. 高齢者肺炎球菌ワクチン 助成変更
・対象:65歳の誕生日の前日から66歳の誕生日の前日まで
・自己負担額:4000円(令和7年3月31日までは1500円)
・ご自宅に郵送される予診票をご持参ください。
9. 帯状疱疹ワクチン(定期接種)
・対象:65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳、101歳以上の方
・ワクチン:シングリックス(2回接種)
・助成額:1回あたり11000円(当院では自己負担11000円/回)
・ご自宅に郵送される予診票(黄色)をご持参ください。
10. 帯状疱疹ワクチン(任意接種)助成継続と変更
・帯状疱疹ワクチンの任意接種に対する板橋区の助成は令和7年度も継続されます。
・終了予定:令和8年3月31日(2回接種のため、令和8年1月までに1回目を受けてください)
・対象:定期接種対象を除く、50歳以上の板橋区民
・ワクチン:シングリックス(2回接種)
・助成額:1回10000円(当院では自己負担12000円/回)
・予診票(深緑色)は医療機関で配布していますので、お問い合わせください。
※次回の休日診療は4月27日(日)です
3月9日(日)は板橋区休日診療を9-20時で行います。
インターネットで当日の順番予約(予約開始は7時30分)をしたうえで呼び出し時間に合わせて少し早めに来院して下さい。
初診・久しぶりに受診される方はホームページより問診表をダウンロードして記載して来院下さい(印刷できない方は簡単に内容を紙に書き写してご持参下さい)。時間の短縮になります。ご協力のほどよろしくお願い致します。
順番が近づいたところでメールで呼び出しがかかります。
初診の方は受付から問診・カルテの作成・登録・診察までに時間がかかります。少し早めにお越し下さい。間に合わない場合は早めに電話連絡して下さい。後ろの順番の方が呼び出されなくなり診察が進まなくなりますのでご協力下さい。
電話での予約や、予約外の診療は緊急の方を除いて原則受け付けません。
発熱の方が多い場合は、隔離室が空くまで病院前でお待ち頂く場合がございます。ご協力のほどよろしくお願い致します。
嘔吐・吐き気・熱の症状の感染性胃腸炎が引き続き猛威を振るっています。咳・痰のひどい患者さまの中にはRSウイルスやヒトメタニューモウイルスなど気管支炎ウイルスの方が意外に多いです。先週末よりインフルエンザも一部の保育園では出ているようですが、まだ多くはないです。
先週末より花粉症でお困りの方も増えました(T_T)
当院では年齢や症状・既往・呼吸状態に応じて必要な検査や治療薬を細かく選択するように努めています。休日にお困りの方はご相談下さい。
東京都感染症情報センター週報(2/17-2/23)
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/assets/weekly/2025/08.pdf
3歳から接種するワクチンを忘れていませんか?
3歳を過ぎると、乳幼児期に比べてワクチン接種の機会が減るため、保護者の方が意識してスケジュールを管理することが大切です。以下のワクチンが推奨されています。
- 日本脳炎ワクチン(1期初回・1期追加・2期):1期初回は3歳から2回接種します。1期追加接種は、日本脳炎ワクチンの2回目の接種から約1年空けて接種するため、忘れやすいので注意が必要です。さらに、9歳で2期(4回目)の接種が必要です。
- 予防する病気:日本脳炎ウイルスによる感染症で、重症化すると脳炎を引き起こし、後遺症が残ることがあります。
- MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)(2回目):1回目を1歳で接種した場合、2回目は年長の学年で接種することが定期接種として推奨されています。
- 予防する病気:麻疹(はしか)は高熱や発疹を引き起こし、肺炎や脳炎の合併症を伴うことがあります。風疹は発熱や発疹のほか、妊娠中の感染で胎児に先天異常を引き起こす可能性があります。
- おたふくかぜワクチン(2回目):年長の学年でMRワクチンと一緒に接種するのが推奨されています。任意接種ですが、板橋区でも助成が始まりました。
- 予防する病気:おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、発熱や耳下腺の腫れを引き起こし、髄膜炎や難聴の合併症を伴うことがあります。
- DPT+IPV追加接種:任意接種となりますが、年長の学年で4種混合ワクチンの追加接種として3種混合ワクチン(DPT)とポリオワクチン(IPV)の接種が推奨されています。小学校で百日咳が流行していますので免疫を強化しましょう。
- 予防する病気:
- ジフテリア:喉の炎症を引き起こし、重症化すると呼吸困難や心筋炎を伴うことがあります。
- 百日咳:長期間続く咳が特徴で、乳幼児では重症化しやすく、命に関わることもあります。
- 破傷風:傷口から感染し、強直性けいれんを引き起こす危険な病気です。
- ポリオ(急性灰白髄炎):手足の麻痺を引き起こし、後遺症が残ることがあります。
- 予防する病気:
- DT(2種混合)ワクチン:11歳で接種します。これはジフテリアと破傷風の追加接種です。任意接種になりますが、2種混合ワクチンの代わりに3種混合ワクチンを接種することも可能です。
- 子宮頸がんワクチン(HPVワクチン):12歳以上で接種します。15歳未満での接種は2回接種、15歳以上の接種では3回接種になるので注意が必要です。板橋区では男性も接種が可能です。子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種(対象は1997年4月2日~2008年4月1日生まれの方)は2025年3月末で終了の予定でしたが、2025年3月末までに1回接種していれば、残りのワクチンを2026年3月末まで助成されることになりました。 厚生労働省HPVキャッチアップ接種について
- 予防する病気:ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となる子宮頸がんの予防に有効です。HPVは一部の咽頭がんや肛門がんの原因にもなるため、男性の接種も推奨されています。
ワクチンを忘れずに受けるためのポイント
- 母子手帳を定期的に確認 予防接種の記録を見直し、未接種のものがないかチェックしましょう。
- かかりつけ医に相談 クリニックでワクチンスケジュールを確認し、適切な時期に接種できるよう計画を立てましょう。
- カレンダーやリマインダーを活用 予防接種の日をスケジュールに入れておくと、うっかり忘れることを防げます。
まとめ
3歳以降のワクチンは、感染症からお子さまを守るためにとても重要です。定期接種や任意接種を適切なタイミングで受けることで、将来的なリスクを減らすことができます。
当クリニックでは、ワクチン接種のご相談を受け付けています。スケジュール管理に不安がある方は、お気軽にご相談ください!
当院では、中等症から重症のアトピー性皮膚炎に対する新しい治療法として「デュピルマブ(商品名:デュピクセント)」の投与を行っています。
アトピー性皮膚炎の治療には乳児期からの細かなスキンケア指導や治療・病気の理解が重要であり、当院では積極的に取り組んでいます。
アトピー性皮膚炎はもともと体質的に弱い皮膚のバリア機能の破綻↔抗原暴露・炎症・湿疹↔かゆみ・掻破行動↔さらなる皮膚バリアの破綻という悪循環を繰り返していく慢性疾患です。
現在アトピー性皮膚炎は食物アレルギーや気管支喘息・アレルギー性鼻炎などの発症や予後に大きく関与すると考えられています。
アトピー性皮膚炎は皮膚の遺伝子異常など一部は特定されていますが、不明な点が多く、はっきりした原因は長年わかっていませんでした。皮膚の炎症病変に対するステロイド外用薬を中心とするスキンケアが唯一の標準的な治療でした。近年の研究では皮膚炎の詳細な原因の解明が進んできており、それらをターゲットにしたステロイド以外の治療薬が開発されています。
デュピルマブは、皮膚炎に関与する特定の物質(IL-4およびIL-13)の働きを抑えることで、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみを軽減する効果が期待できる生物学的製剤です。
外用薬ではなく、注射薬により炎症を鎮める効果があるため、頻回なスキンケアや強いステロイド外用薬を減量できる可能性があります。
はじめの数回は病院で注射を実施し、慣れてくれば自宅で月1-2回(体重による)注射します。
長期間使用も可能で安全性も非常に高いです。
【特徴】
・皮膚の炎症やかゆみを根本から改善
・ステロイド外用薬だけでは十分な効果が得られない場合に有効
・定期的な皮下注射による長期的な安全性の高い治療法
【対象】
・生後6カ月以上の方で、ステロイドなどの外用療法で十分な改善が認められない中等症以上のアトピー性皮膚炎の方
【方法】月1-2回注射(自宅で自己注射。ただし、初回の数回は院内で注射します。細かな用量・用法は体重で変わります。)
【注意事項】
・生ワクチン接種前1か月・生ワクチン接種後は3か月の間隔が必要です
・治療を中断後に再開する場合、お薬の効果が弱まる可能性があります
・副作用として結膜炎や注射部位の腫れ・かゆみなどの報告がありますが、重篤な副作用は少ないです
【治療の流れ】
①電話予約・相談外来
治療開始前に医師による治療適応の判断が必要です。希望者には痛み止めのテープもお渡ししています(1枚500円)。
②導入(数回来院)
院内で注射します。痛み止めテープを使用する場合は、来院1時間前に接種部位に貼付して来院下さい。ご希望の方は自宅での注射の練習を練習キットを用いて行います。
③自宅での注射(1-2カ月に1回来院)
通常の外来でお薬を処方します。
【費用】
・東京都では高校生までは医療症により自己負担額が助成されます。
【関連リンク】
・デュピクセントを使用されるアトピー性皮膚炎の患者さんへ(サノフィー) https://www.support-allergy.com/atopy/
今年も花粉症のシーズンが始まりました。
目の痒み、涙が出る、くしゃみ、鼻が詰まる・垂れる、のどがいがいがするなどは花粉症の代表的な症状です。
当院でも1月中旬頃より少しずつ相談される方が増え始めました。
治療の基本としては生活環境の整備、抗アレルギー薬の内服に加えて、症状に合わせて点鼻薬や点眼薬、軟膏を併用します。
授乳中の方やてんかん・けいれんなどの基礎疾患をお持ちの方は薬剤の選択に注意が必要です。
新しい抗アレルギー薬もいくつかございますのでご希望に併せてお勧めのものを選択しています。
症状がひどい方については根本的な治療として当院ではスギの舌下免疫療法を行っています。
舌下免疫療法 | 医療法人社団キンダーリング えがおこどもクリニック (kinderring.or.jp)
※スギ舌下薬の流通不足のため、現在20人の方が順番待ち状態です。ご希望の方はお問い合わせ下さい。
当院ではお子さんの治療が中心となりますが、1-2年のスギ舌下免疫療法を行っている方で、症状が楽になった、目の痒みを感じないという方がたくさんいらっしゃいます!
5才以上で開始は可能ですが、当院では早くても6歳以上で血液検査を実施したのちにスギ花粉の飛散時期を過ぎた6月頃に開始しています。小学校の高学年以上で希望される方が多いです。
花粉症状がない時期も毎日内服の継続が必要なため、治療の継続には本人の強い意志とご家族の協力が必須になります。よく相談されることをお勧めします。
当院ではお子様だけでなく大人の方も受診可能です。血液検査によるアレルギー検査も行っておりますので、ご希望の方はご相談ください。
【参考リンク】
・2025年版 花粉症一口メモ(東京都) https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/pri06_04.pdf
・舌下免疫療法とは(鳥居薬品) https://www.torii-alg.jp/slit/
【延長の対象】
【延長の条件】
令和6年度の高齢者新型コロナワクチンの定期予防接種の予約を開始します。
インフルエンザワクチンとの同時接種を承っております。
【対象】
・65歳以上
・60-64歳で心臓・腎臓・呼吸器・免疫のいずれかで身体障害者手帳1級を所持
【接種期間】
・2024年10月1日~2025年3月31日までに1人1回まで
【予約枠】
・毎週火曜・金曜日(どうしてもご都合が悪い方は窓口に相談下さい)
【定期接種費用】
・2500円(免除対象者は0円)
※定期接種の対象者以外の方は自費(16000円)での接種を承っております。
【注意事項】
・接種券、保険証を忘れずにお持ち下さい。
・肩を出しやすい服装で来院下さい。
・ファイザー製のワクチンを使用予定です。
・9月19日より順次接種券が配送されます。接種対象者で手元に接種券がない届かない場合や、再発行希望の方はお近くの健康福祉センターにお問い合わせください。
【参考リンク】
・新型コロナワクチン(板橋区)
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kenko/kenshin/yobou/1050006.html
・国立感染症研究所 新型コロナウイルス関連情報
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/covid-19.html
・厚生労働省 新型コロナウイルスの発生状況について(週報)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00461.html
・東京都健康安全研究センター 世界の変異株の流行状況について
https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/lb_virus/worldmutation/
・東京都福祉保健局 新型コロナポータルサイト
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansen/corona_portal/index.html
※今季のフルミストの予約は終了しました。
今シーズンより、経鼻弱毒インフルエンザ生ワクチン「フルミスト」を開始します。
この点鼻ワクチンはもともと海外で広く普及していましたが、第一三共のもとで新たに国内承認されたものです。
フルミストは鼻腔に噴霧するタイプのインフルエンザ生ワクチンです。4種の弱毒化させたインフルエンザウイルスを鼻腔内に投与することで、インフルエンザの疑似感染状態をつくり免疫を得ます。不活化ワクチンで得られる血中のIgG抗体に加え、ウイルスの侵入口である鼻腔局所の免疫(気道分泌型IgA抗体)も得られるため、発病予防効果がより高くなるとされています。
メリットとしてはワクチンを接種する際の痛みがないこと、1回の接種で済むことです。注射をとても嫌がっている小学生以上の方には良い適応と考えています。また、通常の不活化ワクチンより効果が長持ちすると言われています。10月末以降、流行期の12月までの接種完了をおすすめします。
デメリットとしては、生ワクチンなので接種後にインフルンザ様のかぜ症状が起こることがあること、また接種費用が高いことが挙げられます。
すでに多数の問い合わせを頂いています。入荷数が限られていますので、ご希望の方はお早めに問い合わせてください。予定入荷数が終了次第、受付を中止します。
また非常に高価なワクチンですので、基本的に予約のキャンセルはお断りしています。よろしくお願い致します。
【予約方法について】
・対象:2歳以上19歳未満
・回数:1回
・値段:8000円(板橋区6000円)
・まず電話でフルミスト接種の希望の旨をお伝えください。人数分のワクチンを確保します。その後インフルエンザの予約をして下さい。
【注意事項】
・接種後、鼻水や咳、咽頭痛、発熱などの風邪様の症状がみられる場合があります。
・妊娠の可能性のある方には接種できません。
・基礎疾患のある方、免疫不全のある方は個別にご相談下さい。
・アストラゼネカ製のフルミスト(国内承認ではない)は扱っておりません。対象年齢も第一三共製のワクチンと異なります。
※2025.1.31で今季おインフルエンザワクチンの接種を終了します
9月9日(月)よりインフルエンザワクチンの電話予約を開始します(インターネット予約は行いません)。10月1日(火)より接種を開始します。
※今年度より生後6か月~高校生3年生までの板橋区在住の方は1回2000円の助成が出ます(当院では3歳未満の方まで実質無料です♪)。専用の予診票をクリニックに事前にもらいに来てください。(ホームページからはダウンロードできません!)
※夕方や土曜日に予約が集中します。平日午前や14時・15時は比較的予約が取りやすいのでぜひご検討下さい。
※成人の方もご希望の方はお問い合わせ下さい。
※定期接種ワクチンとの同時接種を随時受け付けます(日本脳炎ワクチン、おたふくかぜワクチンと一緒に接種される方が多いです!)。定期接種ワクチンの予約後に、電話もしくは窓口でインフルエンザワクチンの追加の予約希望をお伝え下さい。その際にご一緒に来られるご家族の方のインフルエンザワクチンの予約も追加で受け付けます。
※フルミスト(インフルエンザ点鼻生ワクチン)を若干名受け付けています。対象は2歳以上~19歳未満、費用は8000円(板橋区6000円)です。在庫なくなり次第受付を終了します。
【電話予約の受付時間】
・平日 10時30分-12時、14時30分-18時
・土曜日 10時-12時30分、14時-16時
【予約枠】
・平日 10時-12時、14時時-18時(曜日により若干異なります)
・土曜日 9時–12時15分、14時30分-16時
・日曜日 10月20日(午前・午後)、11月17日(午前・午後)、12月15日(午前・午後)
【接種費用】
・6ヶ月〜3歳未満 2000円(板橋区在住の方0円)×2回(3-4週間あけて2回接種)
・3歳以上〜13歳未満 3000円(板橋区在住の方1000円)×2回(3-4週間あけて2回接種)
・13歳以上 4000円(高校生3年生までは板橋区在住の方2000円)×1回
【注意事項】
・生後6か月~高校生3年生までの板橋区の方は2000円の割引のための専用の予診票があります。9月20日以降クリニックで事前に配布します。
・接種当日は予診票をホームページよりダウンロード(板橋区助成の予診票はダウンロードできません)、もしくは窓口で受け取り、事前に記入して持参して下さい。
・保険証・医療証・母子手帳・予診票(記入したもの)を忘れずにお持ち下さい。
※キャッチアップ接種対象者のうち2025年3月末までに1回接種を完了している方は、2026年3月31日まで接種期限が延長されることになりました。→http://bit.ly/4jk5VNq
【子宮頸がんワクチンの最近の流れ】
●2013年6月より経過措置をとられていた子宮頚がんワクチンですが、2021年11月より積極的接種の推奨が再開されました。
●2022年4月1日より、これまで8年間接種を見送っていた方(推計260万人)のためにキャッチアップ接種という形で無料で子宮頚がんワクチンを接種できるようになりました。
●2023年4月より9価ワクチン(シルガード9)の定期接種・キャッチアップ接種が日本でも始まりました。
●2024年4月より男性(12歳~高校1年生まで)の子宮頸がんワクチンの助成(無料・4価ガーダシル)が始まりました。
※以前に1回だけガーダシルを接種したことがあるなどの場合は、原則2回目以降も同じワクチンの接種を推奨されており、交互接種は推奨されていません。また、接種間隔が空いていても2回目からの接種となります。
【定期接種 女性】
・対象:小学校6年生~高校1年生の3月(女性)
・方法:初回の接種が15歳未満の方:2回接種、筋肉内注射
初回の接種が15歳以上の方:3回接種、筋肉内注射
・使用ワクチン:シルガード9(9価子宮頸がんワクチン)
【キャッチアップ接種 女性】
・対象:1997年4月2日~2008年4月1日生まれの女性
・方法:3回接種、筋肉内注射
・使用ワクチン:シルガード9(9価子宮頸がんワクチン)
【任意接種 男性】
・対象:小学校6年生~高校1年生の3月(男性)
・方法:3回接種、筋肉内注射
・使用ワクチン:ガーダシル(4価子宮頸がんワクチン)
※男性の子宮頸がんワクチン接種については、パートナーの予防はもちろん、中咽頭がんや肛門がんへの有効性が示唆されています。
【日本における子宮頚がんの現状】
日本では毎年1万人の方が子宮頸がんと診断され、毎年約3000人の方が亡くなっています。7000人の方は自然に良くなるわけではなく、一部の方は子宮切除などの外科的治療が必要になり、妊娠や出産に影響が出たり、後遺症が残ることもあります。長期間のお休みも必要になるため社会的な問題も出てきます。罹患患者の中心は20-40代の若い世代の方になっており、この世代のがんでは最も高い罹患率となっています。
【参考リンク】
・はじめてのHPVワクチン・ゼロからわかるポータルサイト(2024年7月 東京都)
https://www.vaccine.metro.tokyo.lg.jp/
・HPVワクチン(日本産婦人科学会)
https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%885%EF%BC%89hpv-%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3/
・HPVワクチンの接種を逃した方へ(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_catch-up-vaccination.html